2014年御翼6月号その1

愛を育むために

    

 ジョン・M・ドレッシャー『若い母親に贈る8章』より
母性愛とは、「子どもを保護し、世話をし、養い、育て、守ろうとする優しい心の働き」である。良い母親は、自分自身がイエス様の救いを受け入れており、子どもたちをイエス様のところに連れてくる。つまり、魂の救いの配慮をする。更に、家族で神を礼拝し、家族のために、祈る。母としての目的は、その子どもたちを神の愛で満たすことなのだ。

愛には栄養が必要 
夫婦は、お返しを期待せず、愛をこめて何かをしてみよう。そして何が起こるか見てみよう。愛は、人の思いやりというミルクではぐくまれ、深い配慮というお互いへの優しさの上に花を咲かせ、お互いへの尊敬によって実る。愛は惰性で続くものではない。絶え間なく耕し、栄養をやらないと死んでしまう。 
愛は親切
「お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい」(エフェソ4・32〜5・2)。思いやりとは、小さな事柄の中で示す愛である。生活の中の小さな事柄こそが、人生を灰色にもし、輝かしいものにもする。なぜなら、人生はもっぱら小さな事柄から成り立っているのだから。
 人は、皮肉によって正されることはない。その皮肉が的を射ていたら、心が打ちひしがれることはあっても、それによって神に近づくことは決してない。「どうぞ」「ごめんなさい」「失礼」「お手伝いさせてください」などというちょっとしたことばこそ、だれでも使える、思いやりを示す愛のことばなのである。優れた才気や知能は賞賛される。しかし一粒の涙を乾かし、破れた魂をつくろうことはできない。思いやりだけに、それができるのである。
愛は口に出して 
家庭の幸せのために、私たちは愛の気持ちを口に出さなければならない。
愛は辛抱強い
 聖書は、神が愛するようにあなたも愛しなさいと言っている。「愛は寛容……です」(Iコリント22・4)。他人の欠点にだけ目を向けるか、長所だけを考えるかのどちらを選ぶかは、私たちに任されている。もっとも幸せな夫あるいは妻とは、もっともすばらしい女性あるいは男性と結婚した人ではなく、結婚した相手のもっとも良いところを見ることのできる人である。
愛は笑うことができる 
愛はユーモアのセンスをもっている。あまり深刻になりすぎる
と、ほんとうに自由な気持ちで愛することはできない。何かあるごとに傷ついてしまう。愛は涙管よりも、笑いじわを発達させる。
 
(話し合いのために)
1.真の愛とは感情より意志の問題だ、という考え方をどう思いますか。
2.結婚生活で愛を育てる方法をあげてください。
3.どうして私たちは、自分の愛を示すことをためらうのでしょう。
4.幸せな家庭でユーモアが生まれる場所はどこですか。あなたの家庭でどんなユーモラスなことがあったか思い出して、話し合ってみてください。

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